摂食・嚥下リハビリとは
摂食・嚥下リハビリでは嚥下障害患者やその疑いがある方に対して検査を行い、医師を中心として安全にロから食べられるよう働きかけます。
内容は、食事形態の検討や摂食・嚥下訓練、食事姿勢の調整など
多岐にわたりアプローチを行っていきます。
摂食・嚥下障害と誤嚥
摂食・嚥下障害になると誤嚥のリスクが高くなります。誤嚥すると誤嚥性肺炎に繋がる可能性が高くなり、全身状態の低下・低栄養・脱水の危険となり、リハビリや日常生活に支障をきたす恐れがあります。
また、肺炎患者の約7割が75歳以上の高齢者であり、高齢者の肺炎のうち、7割以上が誤嚥性肺炎です。誤嚥性肺炎を引き起こす嚥下障害の原因疾患は脳卒中が6割を占め、脳卒中の後遺症が誤嚥性肺炎の発生に大きく関係していることが示唆されています。
当院での嚥下リハビリテーションの流れ
嚥下内視鏡検査(VE検査)って何?
鼻から内視鏡カメラを挿入して、直接のどを見て食事がどのように食べられているかを判断します。
所要時間は15分から30分です。短時間で麻酔がいらず、機器の持ち運びができるためベッドの上でも検査ができます。
検査器具
検査画像
VE
嚥下造影検査(VF検査)って何?
X線をあてながら、バリウムの入った食品を食べて食べる機能に異常がないか調べる検査です。所要時間は30〜40分です。VF検査は嚥下障害(誤嚥)を観察しやすく、治療のために得られる情報が多いのが特長です。
いろいろな食事形
検査画像
検査風景
※VE・VF検査は動画で食物の動きを観ています。VE・VF検査を用いて、食事の内容や食事方法の検討を行っていきます。
回復期リハビリテーション病棟
当院は、日常生活動作の能力向上による寝たきりの防止と早期家庭復帰を目的としたリハビリテーションを集中的に行う回復期リハビリテーション病棟を設置しています。
地域連携パスの導入
発病から自宅へ帰るまでには、急性期を担う病院と回復期を担う病院、複数の機関と関わる事になります。当院は、病院間の情報共有ツールとして連携パスを導入しています。
短時間型通所リハビリテーション
当院は、介護保険による短時間型(利用時間3〜4時間未満)の通所リハビリテーションを行っています。
認定研究施設
当院は、八女筑後地区の日本リハビリテーション医学会認定研修施設です。リハビリテーション専門医を中心として、質の高いリハビリテーション医療を提供します。